どうも。
ゆうゆうです。
これまでの買物でもっとも費用がかかる買物の1つが、戸建ての外壁塗装です。
我が家では、最近、外壁塗装を施し、New my homeへと変貌を遂げました。
本当に我が家の景観イメージは変わりましたし、何より家がメンテナンスされたことによる安心感で一杯です。
実際に外壁塗装を行うにあたって、私が調べたことや学んだこと、実践したことを紹介したいと思います。
外壁塗装の役割
そもそも、なぜ、外壁塗装を施す理由があるのかを考えてみましょう。
景観の向上
家の外壁がきれいになることによって、見た目がグンッと良くなります。外壁のひび割れや汚れが目立たくなるだけでなく、自分の好みの色にも変えることができます。景観を美しく整えることができるのです。
防水性向上により、「住」を守る
外壁の摩耗が進むと、雨、雪、風、湿気、紫外線によって家の損傷は加速します。雨漏りやひび割れなどから雨が入ると、木造住宅を中から腐らします。塗料が家のバリアとなるので自分の「住」を守ってくれます。
資産価値の向上
自身の資産でもある家を外壁塗装することによって、強く見た目も美しい家へと回復させます。そのことにより、その家の価値が上がります。単純に外壁塗装後の家は、メンテナンスが施されている物件として価値があがるのです。
外壁塗装を検討する目安
実際に、外壁がどんな状態の時に検討するのがいいのか、迷いますよね?
いくつかのポイントを考慮し、外壁塗装を検討することをおすすめします。
築年数
その家の築年数によって、塗装の変え時の目安になります。だいたい、築年数10年以上経過したら変え時です。新築時の塗料の種類によっても耐用年数が違うので、一概には言えないですが、おおよそ10年を目安にしておくと良いでしょう。最近では、新築時の塗料で15年耐用している塗料も使われてるところも増えてきているようなので、事前に確認しておきましょう。
コーキングの状態
コーキングとは、外壁の付帯部(タイルとタイルの隙間や溝)に付着している材料のことです。
このコーキングにより、防水性や気密性を強化をしています。コーキングが劣化すると、固くなり裂け目が出てきます。裂け目から雨漏りの原因になったりもしますので、コーキングの状態も確認ポイントの1つです。
塗装はがれ
雨風などの影響によって、部分的にも塗装がはがれる場合もあります。ひと目で塗装がはがれているのがわかる箇所は、そこから雨が染み込み家の中に侵入する恐れが発生します。我が家の場合は、集中的に雨の影響があったせいか、1部塗装の損傷がひどかったです。
※画像のベランダ右下部分が明らかに黒くなり塗装が剥がれています。
外壁塗装から粉(チョーキング現象)
塗装が劣化すると、粉が出始めます。これをチョーキング現象といい、劣化現象の一つです。確認方法は、単純で外壁を指でなぞって触れてみると手に粉が付きます。チョーキング現象が起こったら、再塗装の目安にもなります。
ひび割れ
ひびの裂け目から、塗料の防水性が弱い外壁に雨などが入り、劣化の加速、雨漏りの原因に繋がります。細かいひび割れの場合は、塗料でその溝が埋まる場合もありますが、亀裂が深い場合はコーキング剤(シーリング材)を複数回注入して溝を埋めていく必要があります。さらにその上で、ひび割れ再発防止のために、その部分は塗料を4回、5回塗りとしっかり対策する方がいいようですね。
塗料の種類、耐用年数、費用、性質
塗料といっても、実は様々な種類があって、それぞれに性質、特徴があります。
水性、溶剤(油性)
塗料と言えば、アクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル、フッ素など多くの種類がありますが、どの塗料にも「水性塗料」「溶剤(油性)塗料」の二種類あります。「外壁塗装できる塗料」にするために、「添加物」「顔料」「樹脂」の個体を液体で溶かし、塗料を完成させる必要があります。その際に塗料を溶かすのが水なら「水性塗料」、シンナーなどの溶剤で溶かすなら「溶剤(油性)塗料」となります。
塗料を水や溶剤(シンナー)などで溶かして薄めないと、ドロドロで塗りづらく、手間も時間もかかるので、塗りやすい状態にする必要があります。
メリット | デメリット | |
溶剤(油性)塗料 |
・艶が長持ちしやすい |
・臭いが強い ※近隣の目が気になる、迷惑がかかる ・価格が若干高い ・人体への有害性 |
水性塗料 |
・臭いが弱い |
・油性塗料より耐久性が劣る |
1液型、2液型とは
塗料には、アクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル、フッ素など多種存在しますが、さらにそれぞれに「1液型」、「2液型」という分類があります。「1液型」、「2液型」とは、単純に塗料を1つの塗料缶として使用できるか(1液型)、2つの塗料缶を混ぜて使用できるのか(2液型)、ということで分類されます。先の水性、油性の分類や今回の1液型、2液型の分類で複雑になってきましたが、簡単にお伝えすると、全ての塗料(アクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル、フッ素)には、それぞれ1液型、2液型があり、さらにそれぞれ水性、溶剤(油性)とがあるという理解で大丈夫です。下記のどちらかのように、塗料缶が1つなのか2つで1セットなのかになります。
1液型
1つの缶に主剤と硬化剤が適量含まれていて、さらに水や溶剤などで薄めて使用。(水性、溶剤(油性))
2液型
2つの缶にそれぞれ主剤と充分な硬化剤が分かれていて、さらに水や溶剤などで薄めて使用。(水性、溶剤(油性))
下記にそれぞれのメリット、デメリットをまとめるので、検討材料の1つにしてにして下さいね。
メリット | デメリット | |
1液型 |
・価格が比較的に安い |
・耐久性が低い |
2液型 |
・耐久性が強い |
・価格が比較的に高い |
【耐久性】
水性1液型<溶剤1液型<水性2液型<溶剤2液型
【価格】
水性1液型<溶剤1液型<水性2液型<溶剤2液型
塗料の種類、特徴
塗料 | 耐用年数 | 単価相場(1㎡) ※3回塗り合計 |
アクリル | 5年〜7年 | 1400円〜1600円 |
ウレタン塗料 | 8年〜10年 | 1800円〜2200円 |
シリコン塗料 | 10年〜15年 | 2300円〜3000円 |
ラジカル塗料 | 12年〜15年 | 2500円〜3000円 |
フッ素塗料 | 15年〜20年 | 3800円〜4800円 |
無機系塗料 | 20年〜25年 | 4500円〜5500円 |
価格はメーカーによって、塗料金額は異なり、依頼塗装業者によっても変動しますので、あくまでも相場価格となります。耐用年数も立地条件によって、雨、風、砂埃、紫外線の影響を受ける、受けないによっても劣化スピードも異なりますので、あくまで参考耐用年数値になります。
屋根の塗装する場合のポイント
外壁塗装と一緒に屋根の塗装を検討する場合も多いと思います。屋根を塗装する場合の確認ポイントもまとめてみました。
塗装していない年数
当然ですが、屋根も塗装をしないと劣化します。特に屋根は外壁と違い、上から紫外線も雨、雪、風も直撃する箇所になります。そういった意味では外壁より劣化が早い条件の1つにもなっています。
3階建ての戸建て
地上より太陽に近づけば近づく程、建物の高さが高くなればなる程、最上階の暑さが増します。戸建てでも、2階建てより3階建ての方が屋根からの熱は集中するように感じます。熱が最上階に集中する場合は、屋根の塗装も検討する必要があります。
最上階が暑い場合の塗装の色
最上階が蒸し風呂、灼熱の場合の塗料の色は、太陽の熱を吸収しなく、反射率の高いホワイト系にすることをおすすめします。
価格
こちらも当然ですが、屋根部分の塗装面積が増える分、塗装費用が増えます。屋根と外壁部分の塗装の総費用で検討する必要があります。
デザイン性
景観に合ったデザイン、カラーを選ぶ意識をする。外壁の色と屋根の色のバランスが良いか、近隣の戸建てのデザイン、カラーとバランスが良いかなどを考慮し、検討することをおすすめします。
外壁や屋根の塗装も含めて、施工することを決めましたら、次はいよいよどの業者に外壁塗装を依頼するかです。実際にどのような業者に依頼したら良いか、迷いますよね。外壁費用が以上に高くないか、適当に塗装され仕上がりに満足がいくか、などの心配は尽きません。そこで、私が業者に確認した事項をまとめましたので、紹介します。外壁塗装の業者を検討する上で、少しでも役に立つ情報になればと思います。
塗装業者選び及び確認事項
見積書(総費用)
なんといっても、外壁塗装を行う上でトータルでいくら費用がかかるのか絶対に確認しておく必要があります。決して安くない買い物なので、あとで追加で費用が増えることがないようにお見積り段階で全項目しっかり確認しておくことを強くおすすめします。また、塗装費用には下記のような項目があります。
塗料の費用
足場組立費用
飛散防止ネット費用
高圧洗浄費用(勢いある水の水圧で汚れを流して洗浄)
コーキング費用(外壁の付帯部(タイルとタイルの隙間や溝)に付着している材料)
下地処理(高圧洗浄やコーキングも含めたパテ埋め、セメント補修などの処理の総称)
数社の中から選ぶ
最低でも3社から相見積をとり、その中から選ぶようにしましょう。1社だけだと、足元を見られ価格の交渉もしにくくなります。
地元、地域密着の業者を選ぶ
なるべく、自身の住まいの地元、地域に根付いている業者を選びましょう。
【理由】
・地元業者だと費用を抑えられる。
※塗装業者が遠方だと、現場までの職人さんの移動時間、拘束時間(人件費)や交通費など様々な費用を考慮し、見積もられる。
※大手業者だと中間マージン(取次・仲介)の費用が発生する。
・塗装後、何か問題があった時に早く対応してもらいやすい。地元に根付いているので、その地域の強み、弱みを理解している分、多方面からの提案をしてくれる。
・伝達が早い
塗装に関する要望、訂正、確認の連携が早いので、安心感が生まれる。
創業年数
創業年数が長いとそれだけ、会社が存続しているので、安定した経営、塗装スキルの高い職人が存在するという証明にもなり、安心感が得られる。
従業員数
大手業者のように従業員数が多い分、人件費がかかり塗装費用が相場より割高の可能性があります。逆に1人や2人くらいで従業員数が少なすぎると施工遅延や遅延を防ぐための手抜き施工の可能性もあります。地元業者の5〜6名の従業員数が程よい印象でしょうか。
実績件数
塗装実績件数が多ければ多い程、職人の塗装スキルも高いです。500件以上の実績があると安心できます。
塗装を専門としている業者か
リフォーム業者やハウスメーカーなどのサービスの1部として外壁塗装を行っている業者も多いです。塗装専門で経営している業者の方が、精通して、そのスキルが高い分、仕上がりも良いはずです。
塗装施工者
実際に塗装する職人さんは、その会社の従業員の職人さんなのか、それとも違う塗装業者へ委託して施工するのかによっても違います。塗装に関する説明から契約までは営業マン、実際の塗装業者は別会社が施工ということになりますと、中間マージン(取次料・仲介料)が発生して、費用が割高になりますし、問題があった時の責任もふやむやされる可能性すら出てきます。契約も塗装施工も同じ業者が行うという確認はしておくといいです。
塗装回数
塗装業界では、下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りが基本となっています。それよりも少ない回数だと本来の耐久性を保てずに劣化します。
塗装方法(スプレー吹き付け、ローラー、刷毛)
塗装方法には大きく分けて3つあります。塗料をスプレーで吹き付けて塗装する方法と塗料を刷毛で塗装する方法と塗料をローラーで塗装する方法があります。塗装業界ではまだまだローラー塗りが主流のようです。
それぞれのメリット、デメリットをまとめてみます。
メリット | デメリット | |
スプレー吹き付け塗り |
・仕上がりがきれい |
・騒音 |
刷毛塗り |
・塗料の飛散がほとんどない |
・作業時間が圧倒的にかかる(広範囲向きではない) |
ローラー塗り |
・塗料の飛散が少ない |
・塗料の乾燥に時間がかかる |
近隣への配慮や保証
外壁塗装を行う上で配慮しなければならないのは、近隣への配慮です。業者が近隣へ迷惑かけないようにどのような対策をして、実際に近隣へ迷惑をかけてしまった場合の保証内容も下記それぞれ確認しておくことをおすすめします。
【騒音】
塗装する際に騒音があるかどうかの確認。(スプレー吹き付け塗装の場合、足場の組立、撤去作業時)
【塗料の匂い】
油性塗料の匂いはかなりきつく、近隣へもその匂いの影響があります。(水性塗料は匂いが弱い)
【塗料の飛散】
近隣へ塗料が飛散しないかどうかの確認。(スプレー吹き付け塗装時、飛散防止ネットの設置)
【塗料の保証】
業者によって、使用する塗料にそれぞれ保証期間があります。実際に使用する塗料の保証期間を確認しておきましょう。施工後、保証期間内に自然に塗装の剥げ落ちや著しく早い劣化が確認できたら、依頼業者が保証をしてくれる場合があります。
セキュリティーや事故の保証
外壁塗装が始まりますと、建物を囲うように足場を組みます。その足場を利用すれば誰でも各階のベランダへと侵入しやすくなります。足場の各階に警報ランプなどの防犯対策システムがあるかどうか確認しておくといいでしょう。作業事故による請負業者賠償責任保険などの保険もあるかどうかの併せての確認をお勧めします。あとは、意識的にベランダの施錠をしておくことです。
保証内容の書面
それぞれの保証内容が書面で存在するかどうか確認しておくと、口約束だけの薄い保証とは違ってきますので保証の書面があるのとないのとでは、安心感が違います。
使用する塗料の特徴
実際にその業者が使用する塗料、扱っている塗料を事前に確認しおきましょう。水性なのか溶剤(油性)塗料なのか、1液型なのか2液型塗料なのか。
支払方法
業者によって、支払い方法も異なります。自身の状況に合った、無理なくお支払いできる方法を確認しておきましょう。おすすめは、クレジットカード一括払いか現金一括払いかです。クレジットカード払いだとポイントが付与されますし、現金一括払いだと分割の利子や振り込みなどの手数料など余計な費用が発生しないからです。
お住まいの地域によって、リフォームに関する自治体、市区町村の補助金の制度があります。事前に調べておくと外壁塗装の出費を抑えることができる場合もありますので、しっかり調査しておくことをおすすめします。
塗装業者が施工中の悪天候の対策をするか必ず確認しましょう。台風で足場が飛んで近所の家に突き刺さるニュースなどもありました。
実際の我が家の外壁塗装の概要
外壁+屋根の塗装トータルコスト:\690,000
外壁面積:140㎡(3度塗り総面積)
屋根面積:43㎡(3度塗り総面積)
足場組立面積:167㎡
全付帯部:シリコンコーキング
高圧洗浄:屋根、外壁、ベランダ
外壁塗料:クリーンマイルドシリコン(油性)硬化剤(2液型)
外壁カラー:紺
屋根塗料:SKクールタイトSi(油性)+硬化剤(2液型)
屋根カラー:スノーホワイト(紫外線の反射率重視)
塗装方法:ローラー塗り
支払い方法:現金一括
保証期間:シリコン塗料で8年保証
依頼業者の創業年数:30年以上
依頼業者の実績件数:1800件以上
依頼業者の従業員数:5名
依頼業者の専門:塗装専門
依頼業者の施工者:依頼会社の従業員の職人(委託なし)
近隣への配慮や保証:有り
セキュリティー保証:無し
塗装業者がココをおまけしてくれた!
・足場費用の単価を50円安くしてくれた。
・使われていない古いアナログのテレビアンテナ(大きな魚の骨のような形)を撤去してくれた(無料)
※地デジが普及した際に、アナログアンテナを外さず、追加で地デジアンテナを各家庭に設置されました。撤去した覚えがない場合は、そのままアナログと地デジの2つのテレビアンテナが屋根に設置されているのがほとんどです。
・郵便ポストも塗装してキレイにしてくれた(無料)
・外観から目に見えないベランダ下のトタン部分の塗装もしてくれた(無料)
・塗装しないベランダ部分も高圧洗浄してくれた(無料)
※ベランダではないですが、外壁の高圧洗浄の様子
外壁塗装を終えて感想
実際に外壁塗装を終えてみて、塗装業界に関するたくさんのことを学ぶことができました。また、生まれ変わった我が家を見るのは楽しいです。そして、何よりも3階の部屋に行っても蒸し風呂のように蒸し暑くなく、快適に過ごせるようになりました!こちらでたくさん調べて相見積もりして、失敗することなく外壁塗装を終えることができました。強いて後悔をあげるとしたら、塗料は水性でもよかったかもと思っています。油性ですと若干でも水性よりは耐久性はあるのですが、やはりかなりシンナーの匂いがきつかったので、近隣への配慮や人体の影響を考えると水性塗料でもよかったのかなという印象です。我が家の妻は鼻が利く分、その匂いのきつさで体調が悪くなりましたし、子どもたちもまだ1~5歳の幼児でしたので、心配です。それでも、塗装職人のスキルも問題なく、お客である私たちにしっかり丁寧な対応をしてくれました。下調べから外壁塗装完了まで大きな失敗や事故や怪我もなく終えられて、安心しています。
【Before】
【After】